比美乃江小学校がIT化

ニュー速平均知能レベル向上推進委員会

電子黒板全教室に導入
氷見の小学校場面に応じて活用

　学校での情報技術（ＩＴ）活用が県内でも広がりを見せている。氷見市立比美乃江小（同市北大町）では画像や音声が流れる電子黒板が全教室にあり、場面に応じて様々に活用している。

　「電話があります」「ベッドがあります」。１１月２９日に同校で行われた１年生の国語の公開授業。いろいろな自動車についての紹介文を作る課題で、救急車の中にあるものを児童が口々に答える。
答えに応じて担任の泊加奈子教諭が電子黒板を触ると、児童が以前見学した救急車の内部の写真が５０インチ型の画面に映し出された。

　同校は２００９年度に文部科学省の「電子黒板を活用した教育に関する調査研究」モデル校に指定され、全１９学級に１台ずつ電子黒板が配備された。
画面に書き込んだり、動画や音声を流したりすることも可能で、同じ日、ひし形の面積を求める５年生の算数授業では、
ひし形の紙を切る児童の手元を画面に映す投影機として電子黒板を使用。ほかの児童にもよく見えるよう工夫していた。

　文科省が同年度に購入費を補助したことなどから、電子黒板は全国の学校で普及が進み、今年３月現在で６万台を超えた。
同省の調査によると、富山県は電子黒板のある学校の割合が７９・１％と全国７位。電子黒板用に教科書会社が作っているデジタル教科書の整備率は２９・１％で全国１位だ。
ただ、１台しかない学校では日常的に活用しにくいなどの課題も指摘されている。

　比美乃江小でも授業は通常の黒板や紙の教材が中心で、電子黒板はあくまでも補助的に使うものと位置付けている。
だが、松下稔教頭は「全教室にあるため、ほかの教材と同じように使いたい場面で気軽に使える。何よりも子供の興味や関心が高まる」とその効果に期待している。
（ 2011年12月1日読売新聞）

http://hokuriku.yomiuri.co.jp/hoksub2/kyouiku/ho_s2_11120101.htm