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【とある魔術の禁書目録&超電磁砲】御坂美琴 限界など知らナイ192

783 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/03/18(日) 07:52:28.82 ID:zLI/nr5I0
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1330187149/208

トントントン、トントントン、と小気味良い音が台所から聞こえきても、上条さんは落ち着かずにずっと貧乏揺すりをして堅い顔をしていました。
それもそのはずです。台所には、いつも居るはずの小さな猫の姿は見当たらず、代わりに中学生くらいの女の子が立っていたからです。
しかも、その女の子は上条さんのワイシャツと短パンを穿いていました。
どちらもぶかぶかで、白く透き通った肌がチラチラと覗いています。
みこにゃんによく似た女の子には人間の耳が付いているのに、頭にも猫の耳が付いていて、時たまぴくぴくと上条さんの方を窺うように動きます。
おまけにしっぽまで生えていて、短パンの隙間から窮屈そうに外に出て、楽しそうに揺れていました。

(何なんですかこのおあつらえ向きな展開は!? 上条さんはみこにゃんとのほのぼのあったか日常物語がしたかっただけで決してそういう下心があったわけではないんですよ神様!?)
これまで猫を飼ったことのなかった上条さんにはよくわかりませんでしたが、みこにゃんが言うには、「能力を持った猫はときたま大きくなる」とのことでした。
だけど、上条さんには全然納得できませんでした。

「できたわよー」
砂鉄の手じゃない、人の手で作った料理はいつも通り美味しそうに見えました。
いつもと体の縮尺が違うのによく上手くできるなぁ、などと感心していると、みこにゃんはそーっと俯いて上条さんに頭を向けました。
「?」
よく分からないので少し観察していると、みこにゃんは少しはにかんだ顔で目を泳がせながら、もじもじしていました。
「…………、ああ」
その様子に上条さんはようやく気づきます。
そういえばご飯を作った後はいつも頭を軽く撫でてるのでした。
やらない理由もないので、無言のまま頭を撫でる上条さん。
(ど……どきどきなんかしてねーぞ!!)
心の中で言い訳を全力で叫んでみても、手から伝わる暖かみに神経が集中してしまいます。
「にゃへへ」などと嬉しそうな顔をするみこにゃんに、上条さんの胸が高鳴ってしまいました。
十秒くらい撫でられて満足したみこにゃんは、追い打ちを掛けるように、ぺろっと舌を出しました。
「ん、どした?」
「えっと……にゃ、にゃはは……舌、火傷しちゃったみたい……で」
自分で言っておいて真っ赤になるみこにゃん。
「……、またかよ。しゃーねぇなちょっと待ってろよ」
いつもの癖で、冷凍庫から氷を一つ持ってきて口の中に頬張る上条さんですが、そこで体が固まってしまいました。
(ちょ、ちょっと待て馬鹿か馬鹿ですか馬鹿ですよね俺―――!?)
いつもはこの氷を小さな猫サイズに噛み砕いてみこにゃんに与えるのですが、今そんなことをしたら上条さんの方が恥ずかしくなってしまいます。
上条さんは物凄く後悔しました。
いくら鈍感な上条さんとは言え、限度というものがあるのです。
とりあえずこの氷どうしよう、と思い、おそるおそるみこにゃんを方を見ると、
(何で潤んだ瞳でこちらをみてらっしゃるんですか―――!?)
今にもよだれを垂らしそうなみこにゃんの表情に、どっきーんと心臓が跳ねました。
その途端。
「あ」
「にゃ!?」
ごくん。と、思わず氷を飲んでしまいました。

仕方ないのでもう一個氷を持ってきて、今度は口に含まずにみこにゃんの口に押し込みます。
みこにゃんは何故か不満そうな顔をしましたが、今のサイズならそれでいいはずです。

(……不幸だ)
上条さんは、猫に欲情するすごいひとにはなるまいと心に誓いました。
でもその自信は次々と打ち砕かれていきます。
上条さんが恨めしそうにカレンダーの今日の日付を見ると、その数字は、赤い文字で28と書かれていました。


つづく

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